居合の勧め

居合をやれば体も健康、心も健康

日心会は皆様に居合をお勧めしております。無外流居合兵道(日心会の居合道)を学ぶということは、現代人にとってどんな意味があるのでしょうか?

健康の維持・増進

人間形成に役立つ


健康のために居合をやる人が増加中
健康のために居合をやる人が増加中


居合は、一般的なスポーツのように四肢の筋肉や関節を激しく動かすものではないため、体に無理な負担をかけることはありません。ゆっくりと自分のペースで稽古ができるので、体力に自信が無い方でも気軽に始められます。

居合では刀剣をキチンと構え、正面を向いて体全体のバランスをとることで、背筋がスラッと伸びた正しい姿勢を身につけられます。猫背が原因となる腰痛、肩こりや、内臓の圧迫が引き起こす病気などもなくなり、男性も女性も理想的な美しいプロポーションになります。

居合で身につく正しい姿勢
居合で身につく正しい姿勢

メタボ対策としてジョギングなどを始めても、根気がなくて途中でやめてしまったという話をよく聞きます。居合は長続きする人が多いのが特徴です。なぜでしょうか?それは、いまのところ居合道は珍しいスポーツだからです。

家庭や職場、ご近所では、居合をやっているあなたのことは、かならず話題になります。営業の仕事なら、お客さんに「あの居合をやってる○○さん」と記憶していただけます。このように、居合は、あなたのキャラクターを確立してくれますので自然にどんどん楽しくなり、無理しなくても長続きできるのです。

「武道」という言葉が使われるようになったのは、意外に新しく、明治になってからです。それ以前は「武道」ではなく「武術」もしくは「武芸」であって、武芸者はそれを会得して立身出世を目指しました。

しかし、戦国時代になると長槍や鉄砲が出現し、集団戦闘が主流となって、個人の武術の技量はあまり評価されなくなりました。(宮本武蔵でさえも、実際には仕官にかなり苦労したようです。)

宮本武蔵像(熊本・島田美術館)
宮本武蔵像(熊本・島田美術館)

ところが、江戸時代に入って天下が安定してくると、武術は個々の武士の精進やたしなみの象徴として、ふたたび隆盛の時代を迎えました。「刀は武士の魂」という表現に代表されますが、武術の精神性が強調されてきたのです。その精神性の根拠を禅に求めたのが、無外流の流祖・辻月旦です。

その後、明治期に入って武士社会が崩壊したにもかかわらず、武術は日本国民の民族文化として急速に広がりをみせました。それと同時に「術」ではなく「道」という文字を使うことで、相手を倒す「武術」から「人に勝つより自分に克て」という自己鍛錬の「武道」になり、同じ道を歩む武道家どうしが礼節を重んじて、たがいに尊敬しあい高めあうことで独特の精神文化をもたらしました。

このような歴史を持つ武道である居合道の修行は、当然のこと礼儀作法の習得、日本文化の理解、人間形成に役立つのです。日心会の居合道で、あなたもひとまわり大きな人間になります。